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DATE: 2006/03/05(日)   CATEGORY: 未分類
三月になると・・・

大学教員の三月は、なんとなく変な感じの時間です。忙しかった二月の入試や卒業判定、修了判定の仕事が一段落し、四年生の追い出しパーティーなどというものがすむと、会議以外はかなり自分の時間が増えます(まあ、役職についている教員にとっては春休みなんか何もないのですが)。その間にたまった原稿を書き、新年度の授業の準備をし、調査旅行なども行います。
三月には卒業生が出て行くので、今までお世話した学生たちと離れるという一抹の寂しさもあります。いわば、心にぽっかり空白が出来る時間ともいえましょう。卒業生のうち進学するのはほとんどいませんので、これで学生たちは日本文学とか日本語学といった学問から離れてしまうわけです。それを「おめでとう」といって祝わなければならないのもなんだか妙な感じになります。
最近、『検定絶対不合格 国語 古文編』という、教科書のパロディを作る仕事をやっていますが、いろいろな高校の先生の書かれた論文を読んでいると、高校生へのアンケートなどで、「古文が嫌い」と答えた理由の一つに「将来役に立たないから」「現代人とは関係ないから」というものが散見されます。たしかに、大学の国文科を卒業してそれを仕事に生かすことのできる人はほんの一握りでしょう。国文学は「役に立たない学問」として、淘汰されつつあります。
しかし、いったい、どんな学問が「役に立つ」ものなのでしょうか?私はこういった実学主義的発言を聞くといつもこう思います。経済学ですか?理科系の学問ですか?じゃあ、なんであなたはそういった「役に立つ」学科へ行かなかったんですか?そう学生に聞いてみたい気がします。
でも、経済学とか経営学の試験監督補助に行くことがあると必ず問題を見るんですが、これが実生活に「役に立つ」ことなんだろうか・・・と疑問に思うことしきりです。「役に立つ」=「生きてゆくことに必要」というのであれば、農業の勉強をするほうがよっぽどいいんじゃありませんか。自分でお米を作り、畑を耕す。実に役に立ちます。大学の経済学なんかやったって、実際社会へ出ればなーんにも関係ないですよ。お金が儲かるわけでもありません。大学で学んだことが即、職業に結びつくといえば、医学か看護学、家政学くらいではないでしょうか(家庭生活も大切な社会生活ですもん)。もし、実社会で「役に立つ」ことが学びたいのなら、何も大学なんか来て遠回りしなくても、専門学校で実利的な勉強に励めばいいのです。
しかし、今の社会では、専門学校は、「大学に行けなかった人の収容所」みたいに考えられているふしがありますから、みんな、いくらやりたいことがあっても、まずは大学を受験するんですねえ。そうやって、大学へ来て、学問が「役に立たない」とか言っても私は知らないよそんなこと。
では、国文学は「役に立つ」のか?という議論をしなければならないのですが、それはまた後日ということで。

私の今年の三月は、原稿を書き上げ、今進行中の本の下調べを(四本も平行してやっていると頭が混乱します)すること、そして、フランスに取材に行ってきます。最近はまったくのバカンスで海外に行くこともなくなり、半分は仕事がらみです。自費で行くのになあ・・・。
フランスでは、聖遺物をまつる教会を見てきます。しかし、外国のことをやろうと思ってフランス語もドイツ語もラテン語も読めないというのは大変なハンディです。私の専門でいうと、古文書が読めないくらいのハンディがあるねえ。
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