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DATE: 2006/01/27(金)   CATEGORY: 未分類
大学教授になるためには

また書いています。たぶん2月になると入試業務で缶詰になるので、更新できないと思いますので・・・。
さて、今回は、学生さんのために、大学教授とはどんなものかお伝えしますね。業界関係者の方は、もうよくご存じのはずですので、お読みにならないでくださいまし。
まず、大学教授になるためには、最低限、大学院(修士2年、博士課程3年)を修了しなければなりません。最近では、主に芸術系の大学で、漫画家や編集者といった「その道のプロ」を教授に登用することが行われていますが、これは大変な例外です。大学教員になるには、「業績」(論文や学会発表、本などです)が必ず必要になってきます。研究職でありながら、教育職であるので、学生への教育が大変大切になってきますが、大学の人事では、主に研究業績によって判断され、教育についは不問に付されることがほとんどです(私の場合は、採用にあたって、模擬授業をさせられたけどね)。
高校の教員と大学教員の違いとは、高校教員は教育と生徒指導に専念する代わりに、大学教員は、研究に基づいて専門教育を行う、という点にあると思われます。高校教員は府県が行う教員採用試験に通りさえすればどこかの高校に赴任できますが、大学教員の場合は、「公募が出るまでじっと待っているしかない」という違いがあります。もちろん、「この大学に就職したい」などと思っても、絶対無理です。
大学院を修了したら、不安定な身分のまま、条件の合う大学の公募を待っているしかありません。私の時代くらいまではなんとか、行き先さえかまわなければどこかの大学や短大に就職が決まったものですが、このごろの院生は、ほとんどといってよいほど就職がありません。これは、どんなにいい大学の大学院を出ていても、博士号を持っていても(最近の院生は、たいがい、博士課程修了直前に学位をとっています)、同じです。
私の場合は、博士課程修了直前に「助手」の口があったので、かろうじて就職はできました。しかし、助手は内規で3年までしか勤められなかったので、必死でその次の就職先を探したものです。院生の「就職活動」はただ一つ、できるだけたくさん論文を書き、できるだけたくさんの学会で発表し、顔と名前と、研究テーマを覚えてもらうことです。私はこれをかなりやりました。おかで、というか、なんとか京都の短大に決まったのですが、この短大がものすごく大変なところであったことは、いつか書くかも知れません。その後、いくつかの公募を経て、今の大学へ赴任することになりました。
大学一回生くらいだと、大学教員も高校教員のように「これこれをこの次期に教える」というマニュアルがあると思っているようですが、それはまったくありません。大学では、教員が自分の研究に鑑みて、各学年にふさわしいカリキュラムを独自に作っているものなんですよ。
大学で何をどう教えるか、ということは教員の裁量に任されています。そのぶんだけ、教員は自分の工夫を凝らしているともいえるのです。
もちろん、授業をしながら、学校の公務をこなし、自分の論文を書いているのです。研究なくては授業は成り立ち得ません。
学生諸君、このことをよーく認識しておいてくださいね。授業には、教員の努力の結晶が充ち満ちているのです。

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