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DATE: 2007/02/20(火)   CATEGORY: 未分類
頂戴したご本を紹介します
やれやれ、やっと入試業務から解放されたかと思ったら、卒業論文試問、修士論文試問、卒業判定、大学院入試など、まだまだ用事があったのでした。
昨日、大学へ行く前に、同志社大学の図書館へ本を借りに行ったら、地下鉄の出入り口で見知った顔とばったり。駒澤大学のSさんと学生たちです。「遊びに来たの。北野さんへ行くんだけど」とのこと。バス乗り場を探しておられたのでした。
駒澤って、もう春休みなんですか? うらやましい・・・・。

さて、今回は(余談。卒論の書き出しに「今回は・・」と書いている人が多かったけど、進学しない人には「次回」はないはず。なんだかおかしいです)、頂いたままであった本のなかからおもしろかったものを二冊紹介します。

一冊め。九州大学の今西祐一郎さんから頂戴した、平凡社東洋文庫の『和歌職原鈔』です。
よく知らなかったんですが、近世の人々が、昔の官職を和歌の語呂合わせにして覚えるための本らしいです。『職原鈔』だけなら北畠親房の手になるものですが、これはまったく近世のもの。
官職には「唐名」といって、中国風の呼び方もあるので覚えるのはかなり大変そうです。また、近世になってしまうと相当変わっているのですが、昔のことを知らないと恥、なんでしょうね。

おもしろいので、いくつか書き抜きを。

   八省之歌
中務。式部民部に。治部兵部。刑部大蔵。宮内八省。

ね? ちゃんと五七五七七になっています。うまいもんです。これじゃあ覚えるよねえ。
こういうのもある。国の大小を覚えるもの。

大国は。上総下総。上野や。武蔵常陸に。奥州ぞかし。

そして最後には、

官職を。知らねば事の。あらましを。ならはんための。口ずさみなり。

とあります。こうやって本当に覚えたのかどうか、そこが知りたいものですね。
なんだか、受験勉強の頃を思い出してしまったのはおそらく私だけではありますまい。「すいへいりーべ、ぼくのふね」とかね。しかし、五七五七七にするというところがなんともいいです。

二十年くらい前でしょうか。ラジオで、受験勉強をしているらしい高校生が古文の助動詞や動詞の活用を「仮面ライダー」の歌の替え歌にしていたのを聞いて感心したことがあります。「せ・○・き・し・しか・○」を「せまる~ショッカー」の歌にしたりしてね。「○」が入っているところがせつないというか受験生的。
ちなみに、私は仏教伝来を「ごみや」と覚えていましたが、父は「いちに、いちにと仏教が」=1212年でした。皇紀なんですわ。

とにかく、今西先生、ありがとうございました!

次は、すでに朝日新聞でも顔つきで紹介された、北海道大学の武田雅哉さんの『楊貴妃になりたかった男たち』講談社メチエ、です。
副題に「衣服の妖怪の文化誌」とあるように、異性装の話です。いつもの武田さんの博覧強記(狂気? 凶器?かも)ぶりにまたしても驚きます。男性ながら女装するというのが、決して近代のものではないことがよくわかります。そしてそこには、近代におけるジェンダー云々という要素があまりないことにも気づきます。
日本だって、男が女装する場合、ジェンダーの問題でするもの(「とりかへばや」など)と、職業上の理由でするもの(「持者」という占い師のような男巫)がありますから。

なかには、武田さんご自身が女装されたというエピソードもいくつか。私は残念ながらその写真を拝見していないんですが、あの方はやや濃い顔ながらきっと美女になられるだろうと思います。「あとがき」には私も登場。化粧パレットを贈ったのですが、彼はまだ化粧を体験していないらしい。

しなさい! 世の中が変わるから。

大学院時代、よくうちの下宿に飲みに来ていた後輩の男子・Kくん(今は某県の教育委員会にいる)にむりやりファンデーションを塗ってみたら(私は男性に化粧させる悪い酒癖があるのです)、私よりよっぽどノリがよく美しくなったのでやめちゃったことがあります。

とにかく、武田さん、ありがとうございました!

あんまりよい紹介にはなっていないかもしれませんが、この二冊はおもしろいです。ぜひ、お手にとってみられることをお薦めします。

近況・その1
先日、イヴ・サンローランの化粧品を買いました。目の下に塗って寝ると、パックみたいになって朝はがせばつるつる、という不可思議な新製品をね。目の下問題に悩んでいた私は、ここ数日、乾燥から逃れられて快適です。でも・・・いつも担当してくれているBAさん(美容部員さん)は、「私も毎日塗って寝ているんですけど、いいですよ」と言っていましたが、これって、毎日使えるのは「独り寝」の人だけですねえ。だって、目の下に膜が張るんだもん。男のひとが観たらびっくりするよ。で、私は当然「毎日」使っております。ええ、猫しかおりませんもの。

近況・その2
「華麗なる一族」というTVドラマが非常な視聴率である由。私は高校生時代に山崎豊子さんの小説にはまって(そのときも、「女の勲章」がTVドラマになっていたのです)、授業中に読んでいて取り上げられた経験があり、山崎さんの(文学とか小説としてはどうかわかりませんが)リーダビリティーは認めるところです。でも、なんで今頃「華麗なる一族」なんでしょう? いまさら「鉄が日本を動かす」なんていっても、80年代生まれの人には何のことだかさっぱりわからないでしょうが。松本清張のドラマ化とともに、不可解な現象です。

ところで、「華麗なる一族」の万俵家のお屋敷があるのは、私が乗り降りする阪急の「岡本」の山の上、ということに、小説ではなっております。どこにあるんや? と思いながら通勤する私。
また、極め付きの「悪女」役をやっている「相子」さんですが、原作では「奈良高等女子師範学校」を出てアメリカへ留学し、離婚して帰国したところ万俵家の家庭教師に雇われた、という経歴になっています。奈良女子高等師範学校は、私の母校・奈良女子大学の前身ですが、ここって、今はましになったかも知れませんが、昔から「やぼったい女がゆくところ」という伝統があったんです。でも、当時は女性が行ける大学はなかったので、女子高等師範というのは一種のエリートです。また、国立なのでお金がない子女でも勉強すれば行けたわけです。というと、この「悪女」である「相子」は、お父さんが教師で大阪出身とありますから、「家から通える高等教育機関、しかも教職がとれるし、国立だから安い奈良女」を選んだ、とっても当たり前の選択をした女性なわけです(私の選択もほとんど同じだったもん)。それがどうしてあんなに悪く描かれているんでしょうね?
奈良女出身者としては、あんなに「相子」がきれいになっているのは、おそらくアメリカで自分を磨いてきたからであろうと想像します。でなきゃ、奈良女子大学出身者というのは、もっと地味な職業についていたもん(たとえば、開高健の妻である牧羊子さんも同窓生ですが、サントリーの研究所勤務でした)。
ああ、私も、世が世なら万俵家の「執事」をやれたかもしれん・・・しかし、北大路欣也と同衾するのはねえ・・・ますます右太衛門に似てきましたね、あの人。いつも「目ばり」を入れているような目とかね。

なお、山崎作品には登場人物に二つの男性のパターンがあるようです。
一つは、「ぎょろりとした目」で精力的「男性的」なタイプで、これは万俵鉄平、『白い巨塔』の財前五郎タイプ。結果的に失敗することもある役割。
もう一つは、「女のように白い顔」をした「女性的」なタイプ。「華麗なる一族」では「美馬」がそうですし、「女の勲章」では銀四郎、「女系家族」では、忘れたが踊りの師匠をやっていた男などがそう。こちらは最終的に勝つんですね。
どちらがお好みでしょうか?

では、またまた。
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2007/02/25(日) 03:19
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